過労死遺族、屋久島町長ら4人の証人尋問を申請

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町の和解拒否で裁判が継続

牧場所管の産業振興課 元課長と元係長も申請

屋久島町営牧場 過重労働死訴訟

【左】町営牧場の過重労働死訴訟について報告する屋久島町の荒木耕治町長=2025年6月9日、同町議会【右】鹿児島地裁=いずれも屋久島ポスト撮影

2019年8月に屋久島町営の長峰牧場で町職員だった田代健さん(当時49)が公務中に死亡し、過重労働で心筋梗塞を発症したことによる公務災害と認定されたことを受けて、田代さんの遺族が屋久島町に約7000万円の損害賠償を求めた民事訴訟――。

この訴訟で原告の遺族が2月24日、田代さんの元同僚や荒木耕治町長らの証人申請をしたことが訴訟関係者への取材でわかった。これに対し被告の町は、田代さんの上司だった元牧場長らの証人申請をしており、今後の審理で鹿児島地裁が採用の可否をそれぞれ判断する。

遺族側が証人申請したのは4人で、申請理由は次のとおり。

田代さんの元同僚職員
田代さんが死亡した当時の唯一の同僚職員で、長峰牧場における長時間労働の実態などを熟知している。また当時の産業振興課畜産係長から、雇用契約書で定められた週40時間の正規勤務時間の範囲に収まるように、勤務記録を記載するように指示された経緯についても知っている。

元産業振興課畜産係長
長峰牧場の労務管理を担当しており、田代さんの同僚職員に対して、雇用契約書の正規勤務時間内に収まるように作業時間を記載するように指示した。

鶴田洋治・元産業振興課長
田代さんが死亡した当時、長峰牧場の管理を所管する産業振興課の課長であった。

荒木耕治町長
田代さんが死亡した当時および現在の屋久島町長である。

一方で町側は、長峰牧場も含めて町営牧場を管理していた元牧場長と、公務災害の申請手続きを担当した町職員の2人を証人申請した。

この訴訟で鹿児島地裁は昨年11月、町が遺族に解決金4000万円を支払い、亡くなった田代さんに哀悼の意を捧げるとともに、適正な労働管理で再発防止に努めることを求める和解案を提示。遺族が受け入れる意思を示した一方で、町が和解を拒否したため、判決に向けて証人尋問が行われることになった。

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