屋久島町、荒木耕治町長の証人尋問の却下を求める【町営牧場 過重労働死訴訟】

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町、業務実態を詳細に把握する立場になかった

遺族、町長には予算措置を講じて職場環境を整える責任

鹿児島地裁、5月26日に証人申請の可否を判断

【上】屋久島町役場=屋久島ポスト撮影【左下】職員が過重労働で死亡した町営長峰牧場の衛星写真=Google Earthより【右下】町営牧場の過重労働死訴訟について報告する屋久島町の荒木耕治町長=2025年6月9日、同町議会、屋久島ポスト撮影

2019年8月に屋久島町営の長峰牧場で町職員だった田代健さん(当時49)が公務中に死亡し、過重労働で心筋梗塞を発症したことによる公務災害と認定されたことを受けて、田代さんの遺族が屋久島町に約7000万円の損害賠償を求めた民事訴訟――。

この訴訟で原告の遺族が荒木耕治町長の証人尋問を申請したことに対し、被告の町が却下を求める意見書を鹿児島地裁に提出したことが5月21日、訴訟関係者への取材でわかった。田代さんの業務実態について町は、荒木町長は詳細に把握する立場にはなかったなどと主張しているという。

これに対し遺族は、予算措置を講じて職場の環境を整える責任は荒木町長にあるなどとして、町長への証人尋問は必要だと反論しているという。

鹿児島地裁の法廷(左)と外観=裁判所ウェブサイトより

町、解決金4000万円の和解案を拒否し証人尋問へ

これまでの訴訟審理で同地裁は、町が遺族に解決金4000万円を支払い、亡くなった田代さんに哀悼の意を捧げるとともに、適正な労働管理で再発防止に努めることを求める和解案を提示。遺族が受け入れる意思を示した一方で、町が和解を拒否したため、判決に向けて証人尋問が行われることになった。

遺族と町が申請した証人について、同地裁は5月26日に開かれる弁論準備手続きで採用の可否を判断する。双方が申請した証人は次のとおり。

【原告遺族】

・荒木耕治町長

・鶴田洋治 元産業振興課長

・元産業振興課 畜産係長

・田代健さんの元同僚職員

【被告町】

・鶴田洋治 元産業振興課長

・元産業振興課 統括係長

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