多目的交流センター

多目的交流センター建設、2029年3月の完成予定に大幅な遅れ

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全国で公共施設の建設費が高騰 → 屋久島町、高騰分を補う国補助金の申請に「2年ほどかかる」

本体工事費は22億5000万円だったが……


【左】多目的交流センターの平面イメージ図(町政策推進課が作成した資料より)【右】多目的交流センター建設予定地の写真(同)

屋久島町が建設計画を進めている「多目的交流センター」の完成が、当初の2029年3月から大幅に遅れることが、町政策推進課への取材でわかった。全国で公共施設の建設費が高騰していることを受け、高騰分を補う国の補助金を申請するためで、必要な計画書の作成などに2年ほどかかる見込みだという。

町の基本計画書によると、多目的交流センターは同町宮之浦の宮之浦体育館がある町有地に建設される。老朽化が進む同体育館や屋久島離島開発総合センターに代わる施設で、センター内にはコンサートや演劇、スポーツなどができる「ホール兼アリーナ」、図書室、子育てを支援する「キッズルーム」などが整備される。

「町報やくしま」2024年3月に掲載された多目的交流センターに関する記事

民間に設計・建設・運営を委託する「DBO方式」は取り止め

本体工事費は22億5000万円で、財源は地方債を予定。民間業者に設計(Design)・建設(Build)・運営(Operate)を一括して委託する「DBO方式」で整備する計画で、2026年度に着工し、2029年3月の完成をめざしていた。

ところが、鹿児島県の新体育館の建設費が当初構想から488億円に倍増するなど、全国で公共施設の建設費が高騰していることを受け、町は基本計画の見直しを検討。DBO方式では高騰分を補う国の補助金が申請できないことがわかり、町が主体となって設計と建設をする「従来方式」に変更する方針を決めた。

担当課長「何年までに完成できると言えない状況」

町が申請をめざすのは、都市再生法の立地適正化計画に基づく補助金。今後、町は多目的交流センターの設計書を作成するなどして、申請に必要な計画書を準備する必要がある。

政策推進課の木原幸治課長は取材に、「計画書の作成には2年ほどかかる見込みで、何年までに完成できると言える状況にはなっていない」と説明。建設予定のスケジュールと財源が変更になることについては、10月22日に町議会の全員協議会で報告しており、近く一般町民にも広報する予定だという。

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