屋久島町政

旧一湊中校舎、利活用計画なく民間への公募を予定【高橋義友町議 一般質問】

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校舎の原状回復、残る2~3割は「確実に業者に連絡する」

宮之浦野球場のナイター照明、内野部分のみLED照明設備の設置を検討中

【左】旧一湊中学校の利活用などについて一般質問をする高橋義友町議【右】高橋町議の質問に答弁する荒木耕治町長=いずれも2026年6月9日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより

屋久島町議会の高橋義友町議は6月9日の定例会で、「賃貸借契約の終了した旧一湊中学校の今後の利活用」「総合グラウンド本部席前の雨樋の補修」「野球場のナイター照明施設の整備」について一般質問をした。

高橋町議の質問に対する荒木耕治町長ら町幹部の主な答弁は次のとおり。

1 賃貸借契約の終了した旧一湊中学校の今後の利活用

高橋町議:今後の旧一湊中学校教室棟の利活用をどのように考えているのか。

荒木町長:今後の旧一湊中学校校舎の利活用については、町では現在のところ、校舎を活用して何らかの事業を行う計画はなく、また広く公募していないこともあり、利活用を希望する個人および団体も把握していない。また、年々老朽化が進行していることも踏まえ、一湊区との相談のうえで改めて民間の利活用を期待し、公募を予定したいと考えているところだ。

旧一湊中学校の校舎=Google Map ストリートビューより

退去後の現状回復「9月までには作業を終える予定」

高橋町議:賃貸借契約書の第15条(貸付期間が満了し、又は契約が解除されたときは、貸付物件を現状に回復して甲の指定する期日までに返還しなければならない)とあるが、町が指定した返還期日を示してほしい。

荒木町長:返還期日は、現在指定していない。その経緯としては、令和7年第4回定例会で報告したとおり、昨年12月に株式会社DFCの代表取締役が来町し、農業法人「屋久島の杜のめぐみ」を解散したこと、また個人で契約満了日の令和8年3月31日までに現状復旧を行うことを対面で示されたところだ。作業としては、備品は自身が経営する鹿児島の会社に搬送する、鉄製のものは島内のリサイクル業者に引き取りをお願いするなどで、地元の知人に協力を得ながら進めるとのことだ。

また、2月に原状回復の範囲を協議したいとの電話連絡があり、4月7日になって本人と現地で撤去作業の状況を確認したところだ。その際は、ラックやキクラゲの菌床などは撤去されていたが、壁に取り付けている断熱材は、今後の活用で宿泊研修などを予定するのであれば有効できるのでは。そして、太陽光パネルを設置していた単管パイプの差し掛け部分も直接風雨にさらされず、建物の延命につながらないかとの提案があり、また旧テニスコート跡に埋設した地熱パイプの撤去は年度末のため、掘り起こしや撤去を引き受けてくれる地元業者を手配できないため、猶予をもらいたいということだった。

なお、改めて連絡したところ、自社の建設部門での断熱材の撤去、鹿児島の業者による地熱パイプの撤去を予定しており、スケジュール調整がつかず、9月までには作業を終えたいという申し入れがあった。

契約相手方が解散していることも考慮し、連絡を密に取り、可能なかぎり早期に作業が完了されるよう、継続して指示したいと考えている。

旧一湊中学校の校舎に設置された農業法人「屋久島の杜のめぐみ」の看板=Google Map ストリートビューより

高橋町議:今現在の原状回復は何パーセントぐらいか。

荒木町長:原状回復の進捗状況は、菌床をはじめラック等の設備の運び出しは全て終了をしているが、断熱材と差し掛け、埋設された地熱パイプの配管の撤去が無料であることを考慮すると、約7割は貸出時の原状に回復されているのではないかと考えている。

学校前にベッドなどが捨てられ「非常に見苦しい」

高橋町議:私もちょいちょい現場に足を運ぶが、確かに教室棟は7割から8割ぐらいの状況は回復されている。ただ、あとの2割から3割は、室内の電気の配線設備とか、クーラー、校舎裏の太陽光発電の撤去などがある。一番心配しているのは、それらの粗大ごみだ。1階の美術室の屋上、それは自分たちがキノコの菌床で使った、そういう残飯、そういう粗大ごみを捨てて、そこも一つの山になって木が生えている。それと学校、教室の周りの美化。今でも行ったらわかるが、ベッドなんかそのまま捨てられている。職員のベッド。もう1カ月から2カ月ぐらいそのままだ。学校の前で非常に見苦しい。まあ、あと2割から3割、これは業者に言って、早く撤去をしてもらいたい。

木原幸治・政策推進課長:先日の台風が通過をした6月4日に、改めて担当の方と現地を確認した。

ご指摘のとおり、丘団地側の方の屋上のところには、もう植物が山のようになっていて、そこではビニールが見えたので、おそらく作業する時の廃棄が適切になされずにそのまま植物が出て、生えてしまったのだろうと思っている。当然、やはり会社の方の作業で発生した廃棄物、もしかすると産業廃棄物になるかもしれないので、そういったことも併せて指摘したいと思っている。

また校庭側の方にも、ソファーであったり、丘団地の道路側の方にもコイルマットが捨ててあった。あとトイレの後ろの方にも、使っていなかった断熱材がそのまま堆積しており、以前に指摘していただいた廃棄物だったのに、未だに撤去されていないことは十分把握をしているので、確実に業者の方には連絡させていただきたい。

旧一湊中学校の利活用などに関する一般質問に答弁する荒木耕治町長=2026年6月9日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより

簡易なトレイで対応を検討

高橋町議:トイレの原状回復は何パーセントぐらいか。

荒木町長:50%ぐらいではないか聞いている。現在のトイレは50人槽の単独浄化槽で、ガジュマルと思われる根が浄化槽に影響し、経年劣化等で便器等の取り換えが必要なものでもあり、維持管理費用で延命措置が多額となる恐れがあるので、引き続き使用することは見直して、地域の協力を得て適切に管理される簡易的なトイレで対応できないか、今後検討していきたい。

高橋町議:環境美化の観点から、トイレ近辺のガジュマルの木の伐採はできないか。

荒木町長:トイレ周辺は木々がうっそうとして、暗い印象がある。ガジュマルの根がトイレに影響することも懸念される。また、令和6年には台風の被害を受けて折れたガジュマルの枝等の除去作業を行ったと聞いている。

今後、地域でグラウンドを活用した各取り組みを予定しているということなので、定期的な維持管理を踏まえて一湊区と相談したうえで、作業を検討したいと思う。

2 総合グラウンド本部席前の雨樋の補修

高橋町議:壊れてから半年以上になるが補修できない理由を示してほしい。

石田尾行徳・教育長:宮之浦総合グラウンド本部席前の雨樋については、中央部分と南側部分の2ケ所に不具合が生じており、特に大雨の際には破損部分から水が溢れるといった状況であることから、事業者に依頼して修繕を済ませたところだ。

この件については、町陸上競技会関係者からの指摘を受けて、担当者が3月に現地確認を行い、新年度予算で実施する予定としたところだが、対応が遅れたことにより、利用者の皆様にはご迷惑をおかけしたをお詫びを申し上げる。

また、グラウンド周辺は防風林等に囲まれていることから、本部席の屋根部分には枯れ葉や砂などが飛散し、雨樋が詰まりやすい状況であることを踏まえ、引き続き定期的なメンテナンスに努めてまいりたいと考えている。

宮之浦総合グラウンド(左)と宮之浦野球場=Google Earth より

3 野球場のナイター照明施設の整備

高橋町議:1年ぐらい前から照明器具の不備を指摘されているが、どのように考えているのか。

証明施設、点灯するのは80台のうち23台のみ

石田尾教育長:宮之浦野球場のナイター照明施設については、経年劣化に伴い、全部で80台のうち23台しか点灯しておらず、利用者の方々が大きな不便さを感じているところだが、大規模改修をするためには多額の経費が必要となることから、現在の受益者であります2団体にヒアリングを行った結果、「内野部分のみでも構わないから冬季に練習ができる照明設備の改修を希望する」とのことだった。したがって、内野部分のLED照明設備の設置について、現在検討しているところだ。

陸上競技場などがある屋久島町健康の森公園(中央)=Google Earth より

4 健康の森公園の施設の整備

高橋町議:健康の森公園内の健康広場に子ども用トイレを整備できないか。

石田尾教育長:健康の森公園については、テニスコート周辺のクラブハウス、弓道場、陸上競技場応援席建物内、陸上競技場駐車場内、多目的グラウンド下、通称ふれあい広場の5ケ所に公衆トイレが設置されている。

質問の健康広場は、陸上競技場トイレと多目的グラウンドトイレの中間地点に位置しており、芝生張りの敷地に滑り台や平均台等といった遊具が備えられていることから、小さな子ども連れの家族や、学校・幼稚園・保育園等の遠足等といったイベントの際に利用されているが、関係機関からはそのような要望は現在上がってきていない。

現段階においては、新たなトイレ施設を設備・整備することは難しいと判断しているが、利用者の事情も斟酌しながら、今後の対策について検討していきたいと考えている。

旧一湊中学校の利活用などについて一般質問をする高橋義友町議=2026年6月9日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより

高橋町議:健康の森公園案内看板の設置について。

石田尾教育長:健康の森公園については、県道屋久島公園安房線、通称ヤクスギランド線の道路沿線に総合案内看板が設置されている。敷地面積が広大であり、初めて訪れる方にはわかりづらい場所もあることから、今後、道路管理者や土地所有者等との協議を進め、設置場所を含めた検討を行いたいと考えている。

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