【視点】屋久島町で続く公費の無駄づかい、幹部と職員は自ら予算を見直して節約を

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特典航空券を出張で利用せず公用マイルは失効

担当課長「職員がマイルの使い方を知らなかった」

町長は旅費着服に交際費で高額贈答も

【右】公務出張で加算した公用マイルについて答弁する屋久島町の荒木耕治町長=2022年3月10日、屋久島町議会、議会中継のモニター画面を撮影【左上】荒木耕治町長が公務出張で「公用マイル」を加算している日本航空マイレージクラブの「JMBサファイア」カード=JALウェブサイトより【左下】NHK鹿児島放送局=Wikimedia Commons より

屋久島町の幹部や職員は、私たち住民の公費を大切に使っているのだろうか?

日々の取材で町役場と接していると、そんな疑問ばかりが浮かんでくる。

何か予算を伴う問題が発生すると、必ずと言っていいほど担当課長はこう言う。

「町の財政にそんな余裕はとてもない……」

それなら、毎年の予算執行で節約をしているのかといえば、そんなことはない。例を挙げればきりがないが、町長が航空運賃の高齢者割引を悪用して出張旅費を200万円も着服したり、町長交際費で特定の国会議員に計180本もの焼酎を贈ったりと、そんな「無駄づかい」ばかりが続いているのだ。

そして、どれも私たち報道機関が取材していなければ、違法または不適切な公費支出は今でも続いていたことになる。

荒木耕治町長が国会議員らに贈答した焼酎

そもそも公用マイルで節約する気がない職員

直近で言えば、荒木耕治町長が公務出張で加算した日本航空(JAL)のマイルを失効させている問題も同じだ。「公用マイル」として無料の特典航空券に交換すれば、現時点で最大67万円もの航空旅費が節約できる。ところが、有効期限内(搭乗日から3年)にマイルを使わないまま、順次失効させていることが屋久島ポストの取材でわかったのだ。

報道を受けて町は、今後の公務出張ではマイルで予約した特典航空券を利用して、出張旅費を節減することを決めた。だが、せっかく貯めた公用マイルなのに、なぜ活用することなく失効させていたのかと尋ねると、担当課長からは驚きの回答が返ってきた。

「職員がマイルの使い方を知らなかった」

荒木町長が公用マイルの加算を始めたのは2022年4月で、それからすでに4年以上が過ぎている。それにもかかわらず、「使い方がわからなかった」では理由になるはずもなく、町役場としては、そもそも公用マイルを使う気がなかったということである。

今後は公用マイルで出張旅費を減らしてもらい、節約した予算を困っている住民のために活用してもらいたいところだが、ここで重要なのは、公費に対する職員一人ひとりの意識を高めることだ。毎年、何の問題意識もなく「惰性」で組んでいる予算でも、しっかり精査すれば必ず見直すべきところが見つかるはずである。

屋久島町役場

NHK受信料は5年で309万円町営船にはテレビ17台も!?

今、屋久島ポストが取材しているNHK受信料の問題は、その一例だ。

過去5年間に支出した計309万円を詳細に調べていくと、町営船「フェリー太陽Ⅱ」(499トン、定員100人)に17台、給食のセンターと調理場に6台ものテレビがそれぞれ設置されていることが判明。さらには、普段は誰もいない議員控室で地上と衛星の両放送が視聴できる契約が結ばれているなど、「なぜ貴重な公費を使って、わざわざテレビを置く必要があるのか?」という疑問が次々と出てくる。

大型テレビが設置された「フェリー太陽Ⅱ」の客室

町長は公費を自由に使える「私費」だと勘違いか?

マイルにしても、NHK受信料にしても、もし私生活であれば、町の幹部や職員は有効に活用したり、必要最小限の契約に減らしたりするだろう。

それが公費となると、一気に杜撰な扱いになるのは、自分たちが大切な公費を預かっているという自覚がないからだ。また、高齢者割引で旅費を着服したり、交際費で高額な贈答を続けたりしている荒木町長については、公費も含めて、すべて自分が自由に使える「私費」だと勘違いしているとしか思えない状況である。

これまでの屋久島ポストの取材を踏まえれば、まだまだ、節約できる町の予算はいくらでもあるはずだ。今後は報道で指摘されて気づくのではなく、町の幹部と職員が自ら見直す努力をしてほしいものである。

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