【視点】長期入院、長島町長は全町民にウェブサイトで報告 屋久島町長は黙ったまま不在40日超

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荒木町長、町幹部に「町民に報告する必要はない」と指示

大雨で「レベル5土砂災害特別警報」でも病床で災害対応!?

退院後も何も報告しない屋久島町の閉鎖体質

鹿児島県長島町の川添健町長が長期入院することを伝える同町ウェブサイトの記事

屋久島町民1万1000人に何も伝えず黙ったまま、体調不良で入院した荒木耕治町長が9月24日、44日ぶりに町役場に復帰した。長期入院の間には、台風24号などの影響による大雨で「レベル5土砂災害特別警報」が同町に発表されたが、町長は遠く離れた病床で災害対応にあたり、町民への避難指示などを判断した。

住民の命を守る重責を担う地方自治体の首長としては、極めて無責任な対応だと言わざるを得ない。もし、土砂崩れで家屋が流されるなどの被害が発生し、多くの町民が行方不明になるといった事態に陥ったら、どうやって町長は言い逃れするのだろう?

台風24号などの影響による大雨で「レベル5土砂災害特別警報」が屋久島町に発表されたことを報じるMBC南日本放送のニュース画面

レベル5特別警報でも地方自治法が定める「職務代理者」を置かず

緊急の災害対応では、一分一秒を争う迅速な判断が求められる。それゆえに、レベル5の特別警報が出た今回の大雨では、地方自治法に基づいて、町長の代行を務める「職務代理者」を置き、副町長や総務課長に全権を託す必要があったのだ。

だが、それでも町長はだんまりを続け、病床に伏せたまま公務を続けた。呆れてものが言えないが、これこそが、荒木氏の政治家としての本質なのだろう。

屋久島町議会の臨時会で議案の提案理由を述べる荒木耕治町長。この2日後に体調不良で入院した=2026年8月10日、屋久島町議会YouTubeチャンネルより

町民9000人への説明責任を果たす長島町長

時を同じくして、鹿児島県長島町の川添健町長が「健康上の理由」で長期にわたって入院することになった。それを受けて同町は9月4日、町ウェブサイトに「川添町長の療養について」と題する記事を掲載し、町民9000人に町長が1カ月ほど町を離れることを報告。やや長い引用になるが、文面は次のような内容だった。

<川添健長島町長は、健康上の理由により、1カ月程度入院して療養することとなりました。

療養中におきましても、町長としての職務を継続し、町政運営については、副町長をはじめ職員との連携を図り、適切に対応してまいります。

なお、医師の指示により療養に専念するため、期間中の面会やお見舞い等につきましてはご辞退申し上げます。

ご心配をおかけしますが、町政に滞りが生じないよう万全を期してまいりますので、町民の皆さまのご理解を賜りますようお願い申し上げます>

全町民に向けて、長期入院について報告しており、地方自治体の首長としては当然の対応である。

鹿児島県長島町の川添健町長について紹介する同町ウェブサイトのページ画面

町民1万1000人に長期入院を隠す屋久島町長

それでは川添町長と比べて、荒木町長はどうだったか。

体調不良で8月12日に入院するにあたり、荒木町長は岩川茂隆副町長ら町幹部にこう命じたという。

「町民に報告する必要はない」

つまり、町民に長期入院の事実を隠したということだ。そして、その指示に岩川副町長ら幹部が従ったことも信じがたく、ここに屋久島町の閉鎖的な体質が端的に表れていると言える。

上空から望む屋久島町役場=日本エアコミューター機より、屋久島ポスト撮影

荒木町長、体重7キロ減でも「入院前より元気な様子」

町総務課によると、9月24日に職場復帰した荒木町長は、体重が7キロほど落ちたが、「入院前よりは元気な様子」だという。だが、町ウェブサイトなどで長期入院の事後報告をする予定はなく、まずは9月29日に開かれる町議会9月定例会の最終日に出席して、何らかの事情を説明するとみられる。

どこまで荒木町長が話すかはわからないが、いずれにしても、時すでに遅し。町民に長期入院の事実を隠していたことに変わりはない。

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