屋久島町政

山海留学補助の月額4万円、種子島3市町の5万円を参考に増額検討【相良健一郎町議 一般質問】

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町道野平線、物価高騰の影響で完成時期は「明確に申し上げられない」

町内公衆トイレ、和式は6施設だが洋式化する計画はない

【左】山海留学制度などについて一般質問をする相良健一郎町議【右】相良町議の質問に答弁する荒木耕治町長=いずれも2026年6月9日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより

屋久島町議会の相良健一郎町議は6月9日の定例会で、「町道野平線」「山海留学制度」「島内にある公衆トイレ」について一般質問をした。

相良町議の質問に対する荒木耕治町長ら町幹部の主な答弁は次のとおり。

1 町道野平線(栗生~中間の県道迂回路) について

相良町議:現在までの進捗状況について説明を求める。

計画延長1300メートル、工事完了は337メートル

荒木町長:これまで路線の総延長について、当初の計画段階から計画延長1600メートルとしてきたが、再度測量設計を行った結果、実施設計書上では路線の総延長が1300メートルとなっていた。今後の計画延長は1300メートルに訂正して答えさせていただきたい。

野平線の現状については、令和7年度に施工したアスファルト舗装工事133メートルが完了したことにより、令和7年度末現在で、合計337メートルが工事完了している状況だ。平成30年度に整備工事を着工し、丸8年を経過したところだが、地形が急峻であったり、ブロック積みの構造物が多かったりで、想定していた距離を稼げていない状況にある。計画延長が1300メートルなので、未整備の残りは960メートル余りとなる。

町道野平線の建設が予定されている中間地区(中央右)と栗生地区(中央左)の沿岸部分=Google Earth より

相良町議:完成は、いつ頃の予定か。

荒木町長:これまでの目安としては、事業費が1000万円につき延長100メートルの整備との想定であった。昨今の物価高騰の状況もあるなかでの長期的な展望となるので、具体的にいつ頃完成ということを明確には申し上げられないので、ご理解いただきたい。

少しでも事業費を増額できるよう活用できる財源を求め、調査に務めてまいりたい。

相良健一郎町議の質問に答弁する荒木耕治町長=2026年6月9日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより

2 山海留学制度について

相良町議:山海留学制度の補助金額を上げる予定はないか。

石田尾行徳・教育長:現在、屋久島内で四つの留学事業については、国の離島活性化交付金、補助率50%ですが、これを利用している。そして口永良部島については、県の特定離島ふるさとおこし推進事業の補助金、補助率70%を財源として現在実施しているところだ。

経費については、山海留学事業実施要綱において、物価その他を考慮して教育委員会と各地区実施委員会が協議したうえで決定することとなっているので、事業計画への位置付けによる財政所管とのすり合わせを経た後に、来年度の開催に向けて検討していきたいと考えている。

2026年度の屋久島町山海留学のウェブサイト画面

相良町議:今の予定でいい。いくら増額するのか、もし検討される内容がわかっていたら教えてほしい。

泊光秀・教育総務課長:県内離島、それぞれ留学制度により助成額も異なるが、熊毛郡内の状況(月額1人あたり)を確認したところ、中種子町と南種子町が5万円。昨年度までは本町と同額の4万円だった西之表市が、今年度より4万から5万円に改正している。そのあたりを参考にしたいと考えております。

相良町議:留学生が島内に移動して来る際に何らかの補助ができないか。

石田尾教育長:山海留学事業における来島時の引っ越し費用や旅費等への支援については、これまで行っていない。熊毛郡内の他の市町においても、支援はしてない状況のようだ。

したがって、移動にかかる補助については、離島活性化交付金の対象外となることも合わせて、現段階においては考えていない。

相良町議:現在、何名または何世帯、留学制度を利用していのる?

泊課長:まず、永田小の「かめんこ留学」は新規が1世帯1名、継続が2世帯3名、合計で3世帯4名。

一湊小の「黒潮留学」は新規が5世帯7名、継続が4世帯6名、合計で9世帯13名。

八幡小の「じょうもん留学」は新規が4世帯6名、継続が1世帯2名、合計で5世帯8名。

栗生小の「まんてん留学」は新規が1世帯2名、継続が1世帯1名、合計で3世帯3名。

屋久島内の合計としては、新規が12世帯の16名、継続が8世帯の12名、合計で20世帯28名である。

口永良部島の「南海ひょうたん留学」は新規が4名。家族留学と里親留学があるので、家族が1世帯1名、里親が3名となっている。

山海留学制度などについて一般質問をする相良健一郎町議=2026年6月9日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより

3 島内にある公衆トイレについて

相良町議:現在、観光まちづくり課で管理しているトイレは,和式トイレが多くみられるが、今後洋式トイレにする予定はあるのか。

荒木町長:公衆トイレの洋式化については、観光まちづくり課で所管している公衆トイレは27施設あり、うち男性・女性、バリアフリーを含め、洋式トイレが一つもない施設は6施設である。

現在、公衆トイレの洋式化を進める計画はないが、インバウンド対応という面だけでなく、生活様式の欧米化が進み、和式トイレを使用することが困難な日本人が増えていると聞き、そのことも考慮し、洋式トイレの設置は必要な取り組みと認識している。

和式トイレを洋式へ改修する際に課題となるのは、既存の個室の広さでは洋式化に必要な空間を確保することが難しいことだ。そのため、洋式化はトイレ基数を減らすことも検討しなければならない。このことから、トイレの洋式化を検討する際は関係団体から聞き取りを行い、施設ごとに必要なトイレ基数を勘案し、トイレ基数が減ることを考慮したうえで、対応を検討していきたいと思っている。

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