屋久島町、町営船のテレビ17台は「離島航路の安定維持に必要」
客室7台「いまの旅客船では一般的な仕様」
船員個室に計9台、心身リフレッシュのための「生活必需品」
年13万5000円のNHK受信料、使用頻度を見て適正な台数を検討へ

屋久島町営船「フェリー太陽Ⅱ」(499トン、定員100人)に設置されたテレビ17台について、フェリーを所管する町政策推進課は5月27日、離島航路を安定的に維持するためには必要な台数であるとの認識を明らかにした。客室に7台、船員9人の個室に1台ずつ設置されている点についても、「いまの旅客船では一般的な仕様」などと説明した。
その一方、毎年13万5000円のNHK受信料を公費で負担していることから、同課は今後、使用頻度などを見ながら適正な台数を検討する考えを示した。
NHK受信料、過去6年分で90万円超
同課の説明などによると、フェリー太陽Ⅱには竣工当初から計17台のテレビがあり、そのうち7台は客室、1台は船員食堂に設置。残りの9台については、船員9人の個室に1台ずつ完備されており、宿直や待機の際に室内で視聴している。現在のNHK受信料は年13万4677円(衛星契約)で、2021年3月の就航以来、約6年分で計90万5195円を支出している。
これらの状況を踏まえて、屋久島ポストは同課に「定員100人のフェリーに17台ものテレビは多すぎるのではないか?」と質問。そのうえで、「客室に7台、船員個室に9台ものテレビが必要な理由を説明してほしい」と伝えていた。

担当課「ここ数年で就航した他の船も同じ感じ」
これに対し、同課の新出正仁・統括係長は5月26日に回答し、17台のテレビは「離島航路を安定して維持するためには必要だと考えている」と説明。船員9人の個室に1台ずつ完備されていることについては、災害や悪天候時における情報通信の確保には必要であり、船内の閉鎖空間でプライバシーを確保して心身をリフレッシュするための「生活必需品」だとした。
また、客室に設置された7台については、「いまの旅客船では一般的な仕様」「ここ数年で就航した他の船を調べても同じような感じ」であるとして、現状では必要であるとの認識を示した。

屋久島ポスト、公務には「船員食堂に1台で十分では?」
これらの説明に対し屋久島ポストは、年間に約13万5000円のNHK受信料を公費で負担していることを踏まえて、「公務で最も必要なのは災害や天気の情報なので、船員食堂に1台があれば十分ではないか」と指摘。また、客室の7台については「すべてのテレビが常時必要になるほどの利用客がいるとは思えないので、台数を減らす必要があるのではないか」と伝えた。
これを受け、新出統括係長は「今回の取材で指摘されたとおり、明らかに使用頻度が低いといった状況が見られれば、台数の削減を検討する必要があると考えている」と述べた。
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