ブランド「屋久島牛」、牛肉不正表示問題で返礼品の受付停止
不正発覚の水迫畜産の関連会社が島内で育成
ふるさと納税の返礼品で112件、303万円の寄付
国と鹿児島県の指導で一時的に受付を停止

鹿児島県指宿市の水迫畜産がホルスタイン牛を「黒毛和牛」などと不正に表示していた問題をめぐり、屋久島町がふるさと納税の返礼品にしている「屋久島牛」の取り扱いを停止したことが3月17日、町観光まちづくり課への取材でわかった。
屋久島牛は水迫畜産の関連会社が島内で育てているブランド牛。今回発覚した不正表示には該当しないとされているが、国と鹿児島県の指導を受けて、返礼品の受け付けを一時的に停止した。

水迫畜産、ホルスタインや雑種を「黒毛和牛」と表示
農林水産省によると、不正表示は水迫畜産が2023年1月~2024年1月にかけて出荷した牛肉で行われた。ホルスタイン種や交雑種を「黒毛和牛」と表示したり、沖縄県や宮崎県で生産した牛肉を「鹿児島県産」としたりして、ふるさと納税の返礼品または一般消費者向けの商品にしていた。そのなかで、ふるさと納税の返礼品にしていたのは、鹿児島市、指宿市、南九州市、姶良市だったという。

屋久島牛、今回の不正表示には該当せず
今回発覚した不正表示には該当しないものの、屋久島町は3月10日、ふるさと納税の返礼品にしている「屋久島牛」の取り扱いを停止した。
ふるさと納税を担当する観光まちづくり課によると、屋久島牛は水迫畜産の関連会社「水迫ファーム」が同町南部の中間地区にある農場で育てており、2025年7月からふるさと納税の返礼品として扱っている。これまでに112件、303万円の寄付があったが、今回の不正表示問題を受けて国と県から指導があり、返礼品の受け付けを停止。すでに寄付を受け付けた112件については、中間業者のJTBなどを通じて事情を説明しているという。
また、町内の畜産業を所管する産業振興課によると、同課が水迫畜産に電話で聴き取りをしたところ、「屋久島牛は、今回の不正表示には該当せず無関係だ」と説明されたという。
町「不評被害が心配だが、当面は推移を見守りたい」
今後の対応として、屋久島町は「不評被害が心配だが、ふるさと納税で寄付していただく方々の混乱を避けるため、当面は推移を見守りたい」としている。
