屋久島町長、今後は公用マイルの特典航空券で出張旅費の節減へ

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すでに3600マイルを失効「職員がマイルの使い方を知らなかった」

現残高7万7000マイル、特典航空券の利用で最大67万円の節約

公務出張で私的に貯めた9万マイル、管理は家族任せで使い道は不明

【上】屋久島町役場【下】日本航空(JAL)マイレージバンクのロゴ(左)と、荒木耕治町長が公務出張で「公用マイル」を加算しているJALマイレージクラブの「JMBサファイア」カード=いずれもJALウェブサイトより

屋久島町の荒木耕治町長が出張で加算した「公用マイル」を失効させている問題をめぐり、町総務課は5月22日、今後はマイルで予約した無料の特典航空券を公務出張で活用して、出張旅費の節減に努めることを明らかにした。

2026年4月時点のマイル残高は約7万7000マイルで、屋久島と東京間であれば片道で9回搭乗でき、最大で67万円の航空旅費を節減できる。これまでに失効させたのは約3600マイルで、利用しなかった主な理由は「担当職員がマイルの使い方を知らなかった」からだという。

無料の特典航空券などに利用できるマイレージサービス

航空会社が提供している「マイレージサービス」は会員向けのポイント制度で、航空機に搭乗した際の距離数(マイル)や提携するクレジットカードの決済額に応じてマイルを加算して、無料の特典航空券や買い物などで利用できる。中央省庁や一部の自治体では職員個人によるマイル加算を禁止したうえで、公務出張で貯まった公用マイルで特典航空券を利用して、出張旅費を節減するケースが増えている。

町、特典航空券を利用せず次々とマイル失効

同課の説明などによると、荒木町長は2022年4月から日本航空(JAL)のマイレージサービスで公用マイルの加算を開始。2026年4月時点で7万7293マイルの残高があるが、これまで一度も特典航空券を利用してこなかった。マイルの有効期限は搭乗から3年となっているため、すでに3617マイルが失効。現時点で有効なマイル残高についても、公務出張で利用する予定はないとしてきた。

担当課長、特典航空券で「一般財源からの支出を抑えたい」

町が公用マイルを失効させていることを受けて、屋久島ポストは5月18日、同課に「なぜ、公務出張で特典航空券を利用して出張旅費を節約しないのか?」と質問していた。

この取材に対し、同課の三角謙二課長は5月22日に回答し、これまで特典航空券を利用してこなかったのは「担当職員がマイルの使い方を知らなかった」ことが主な理由だと説明。今後は職員がマイルの利用方法を調べたうえで、「可能な限り特典航空券を利用して、町の一般財源からの支出を抑えたい」と述べた。

公務出張での職員によるマイル加算について答弁する屋久島町の荒木耕治町長=2022年3月10日、屋久島町議会、議会中継のモニター画面を撮影

公務で私的に貯めたマイル、町長の家族が特典航空券や買い物で利用した可能性

公務出張で加算したマイルをめぐっては、2022年3月の町議会で私的利用の問題が指摘され、荒木町長は個人的なマイル加算を中止して、同年4月から公用マイルの加算を始めた。その一方、それまでの公務出張で貯めた約9万マイルについて、荒木町長は議会答弁で利用方法を明言していなかった。

この点についても、屋久島ポストは同課に質問。三角課長は荒木町長に直接確認したうえで、「町長はマイルの管理を家族に任せており、マイルを使った特典航空券や買い物で利用したのか、それとも失効させたのかはわからないと説明している」と答えた。

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