屋久島町政

【特報】屋久島町の総合情報サイト「屋久島マルシェ」が乗っ取り被害で制御不能

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閉鎖後に何者かが複製サイトを同じドメインで公開

町内の店舗情報にギャンブルの話題などを掲載

町、警察に被害を報告して対応を相談

複製された屋久島町の総合情報サイト「屋久島マルシェ」に掲載されたギャンブル関連の記事

国の補助金で制作された屋久島町の総合情報サイト「屋久島マルシェ」が何者かに乗っ取られ、民間の運営管理者が制御できない状態になっていることが7月16日、屋久島ポストの取材でわかった。

このサイトは4年ほど前に閉鎖されていたが、その後に複製されたウェブサイトが同じドメイン(サイトの住所)で公開され、町内の店舗情報としてギャンブルなどの話題を掲載。サイトの著作権者である町は、運営管理者を通じて警察に被害の相談をしている。

屋久島町の総合情報サイト「屋久島マルシェ」と同じデザインで公開されている複製サイトのトップページ(2026年7月16日閲覧)

国の補助金で制作した「屋久島まるごと情報サイト」

屋久島マルシェは2012~2014年度に厚生労働省の補助金を受けて、町が主導して立ち上げた「屋久島町地域雇用創造推進協議会」(通称・ネクスト屋久島応援隊)に業務を委託して制作された。2014年から「屋久島まるごと情報サイト・屋久島マルシェ」として公開を始め、サイト内では次のような目標を掲げた。

<観光客の方には、屋久島町の観光スポットや店舗情報などを簡単・便利に探すことができ旅行に役立つサイトを、屋久島町で暮らす方には、地域の生きた情報を検索でき共有していただけるサイトを目指します>

その後、2015年3月末に事業が終了したことに伴い、それまでサイトの企画と運営を担ってきた同協議会が解散。協議会の実践支援員だった町民が運営管理を引き継ぎ、サイトの公開を続けることになった。

オンラインカジノなど屋久島に無関係の記事20本を掲載

ところが、屋久島ポストが今年7月初めに屋久島マルシェを閲覧したところ、トップページにある5本の映像コンテンツで<この動画は再生できません>と表示され、視聴できなくなっていることが確認された。また「店舗SNS更新情報」では、<日本でオンラインカジノって遊べるの?>や<カジノデザインとエンターテイメントにおける日本文化の影響>など、屋久島とは全く関係ない約20本の記事が掲載されていた。

複製された屋久島町の総合情報サイト「屋久島マルシェ」に掲載れているオンランカジノに関する記事

海外業者が同じドメインを取得して複製サイトを公開か

それを踏まえ、屋久島ポストが町政策推進課に確認したところ、町としては屋久島マルシェの現状を全く把握していないことが判明。その後、同課の担当職員がサイトの運営管理者の町民に問い合わせたところ、サイト自体が何者かに乗っ取られ、制御できない状態になっていることがわかった。

同課によると、2015年4月に同協議会からサイトの運営管理を引き継いだ町民は、5年ほど前にサイトを閉鎖したが、その後に複製されたサイトが公開されていることが発覚。独自に調べたところ、海外の業者が屋久島マルシェと同じドメインを再取得したとみられるという。

インターネット・ホットラインセンターのウェブサイト画面

町ウェブサイトや県庁記者クラブを通じて注意喚起へ

屋久島マルシェの「乗っ取り」が判明したことを受けて町は7月15日、運営管理者を通じて鹿児島県警サイバー犯罪対策課に被害を報告し、対策について相談を始めた。今後は、町ウェブサイトや県庁記者クラブを通じて注意を喚起するほか、ネット上の違法情報などを集めているインターネット・ホットラインセンターに被害を通報する予定だという。

屋久島町の総合情報サイト「屋久島マルシェ」を複製したサイトでは「Copyright Yakushima-cho All right Reserved.」と記載され、サイトの著作権が屋久島町にあることが示されている

町政策推進課の木原幸治課長は取材に対し、「誤った情報が広がるのを防ぐために、複製されたサイトが屋久島町のものではないことを広報するなどして、迅速に対応したい」としている。

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