屋久島町政

【視点】屋久島町長の「無断欠勤」に世間から「身勝手」と批判コメント

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荒木町長、町民に何も報告せずに「体調不良」で長期入院

「レベル5土砂災害特別警報」でも病室で遠隔対応

長期入院、報道で知られるのは「町長の恥」

【左】屋久島町長の荒木耕治町長の長期入院について報じる屋久島ポストの記事(2026年9月10日付)【右】荒木町長の長期入院を伝える読売新聞の記事と読者コメント(2026年9月12日付)

屋久島町の荒木耕治町長が「体調不良」で8月12日に入院してから、すでに1カ月以上が過ぎた。台風24号などの影響による大雨で、9月5日に「レベル5土砂災害特別警報」が町に発表された時も町長は不在で、遠く離れた病室から「24時間体制」で避難指示などの判断をしていたという。

東京や大阪で入院している可能性も

だが、私たち屋久島町民は町長の入院について、屋久島ポストが9月10日に報じるまで、何も知らされていなかった。

取材では岩川茂隆副町長にいろいろと質問したが、病名や病状は「町民に伝える必要はない」と町長から指示があり、詳細は言えないという。さらには、どこに入院しているのかと尋ねたところ、町外であることは認めつつも「鹿児島市内かどうかも含めて、何も教えられない」と言うので、東京や大阪などで入院している可能性もあるということだ。

屋久島町議会の臨時会で議案の提案理由を述べる荒木耕治町長(中央)。この臨時会から2日後に荒木町長は体調不良で入院した=2026年8月10日、屋久島町議会YouTubeチャンネルより

自治体首長には住民の命を守る重責があるのに……

地方自治体の首長には、災害などの緊急事態が発生した際に、住民の命を守るという重大な責務がある。それゆえ1万1000人の町民にとって、荒木町長の長期入院は極めて重要なニュースだ。屋久島ポストが報道すると、すぐに南日本新聞や読売新聞も続いたが、記事に寄せられたコメントは辛辣だった。

<普通の常識なら町政に影響はないことを入院前日までに自分から発信するべき案件。屋久島の町長は代々本当に身勝手というか、世間からどう思われるかとか何も思わないんだな。長期入院して街を離れてることをマスコミで知ることは恥でしかない>

これは当然の指摘だ。1カ月以上も町役場を離れるのに、町民に何も報告しないのは、地方自治体の首長としては、全くもってあり得ない対応である。もし一般の会社員が、何も言わずに1カ月以上も出社しなければ懲戒処分を受け、最悪の場合は解雇になるかもしれない。

荒木町長を「雇用」しているのは町民1万1000人

荒木町長にしてみれば、岩川副町長ら町幹部に伝えているから「何も問題ない」と言いたいだろう。だが、そうはいかない。荒木氏を町長に選んだのは町民であり、月額で80万円近い給与は、私たち町民の公費から支払われているのだ。

つまり、荒木町長を町の代表として「雇用」しているのは、1万1000人の屋久島町民だということである。

屋久島町議会の9月定例会は9月16日に開会するが、荒木町長は本会議初日と一般質問を欠席する。そして、シルバーウイークの連休明けには退院して、最終日9月28日の本会議には出席するそうだ。

病み上がりで恐縮ではあるが、町民に黙って続けた長期の「無断欠勤」である。公務に復帰した暁には、しっかりと事情を説明してもらわねばならない。

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