屋久島町に訴訟5件目、口永良部島の地籍調査で確定した私有地の境界線をめぐる行政訴訟
町民、約40年前に旧上屋久町が実施した地籍調査の違法確認を求めて提訴
町、代理人弁護士の着手金に66万円支出
係争中の訴訟5件、職員過労死、議会取材禁止、国庫補助金返還……

屋久島町の荒木耕治町長は6月8日の町議会で、国土調査法に基づいて旧上屋久町が実施した地籍調査をめぐり、町民が屋久島町を相手に調査の違法性を確認する行政訴訟を提起したことを明らかにした。現在、町が当事者として係争中の訴訟は、これで5件目となる。

町総務課によると、原告は口永良部島に在住する町民。1983~1986年に同島で実施された地籍調査で、一度は確定した私有地の境界線に不服があるとして、調査の違法確認を求めている。提訴は2月13日付で、第1回口頭弁論が4月21日に鹿児島地裁であり、町は請求の棄却を求める答弁書を提出したという。
弁護士の成功報酬は「別途協議」で契約
この訴訟で町は、和田久法律事務所(鹿児島市)の新倉哲朗弁護士に代理人を依頼し、すでに着手金として66万円を支出。裁判が終結した後の成功報酬については、「別途協議」する契約を結んでいるという。
第2回口頭弁論は6月23日に開かれる。

すでに4件の訴訟を抱えているのに……
現在、町は職員の過労死や議会取材の禁止などをめぐって4件の訴訟を抱えており、これで町が当事者となった訴訟は5件目となる。
町が係争中の訴訟は次のとおり。
①町営牧場で町職員が過労死した問題に対する損害賠償請求訴訟
②ふるさと納税の寄付金で実施した海底清掃事業をめぐる住民訴訟
③町議会の取材を禁止した問題に対する国家賠償請求訴訟
④国庫補助金の返還命令をめぐる工事業者への損害賠償請求訴訟
⑤国土調査法に基づく地籍調査の違法確認を求める行政訴訟
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