屋久島町政

屋久島町長の虚偽答弁、町議会が議事録に注釈を付けて訂正

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荒木町長、森山衆院議員への高額贈答は「屋久島ポストの想像」

屋久島ポストの抗議で町長が発言を撤回し謝罪

それでも議事録は訂正されず4年放置

【左】屋久島町議会が町ウェブサイトで掲載した議事録の注釈文【右】屋久島町の荒木耕治町長(手前)と石田尾茂樹議長=屋久島ポスト撮影

屋久島町長の交際費に関する報道をめぐり、荒木耕治町長が2022年9月議会で屋久島ポストの記事は「想像でしかない」などと虚偽答弁をしたにもかかわらず、その発言が訂正されずに町議会の議事録に掲載されている問題――。

屋久島町議会(石田尾茂樹議長)は7月15日、問題の議事録に注釈を付けて、荒木町長が答弁後に発言を撤回した事実について明示したことを明らかにした。

町立図書室や各公民館に配布した議事録には紙の注釈を差し込み、町ウェブサイトではその旨を伝えるテキストを掲載。発言から4年近くを経て、町長の虚偽答弁が放置されてきた議事録は屋久島ポストの抗議で訂正された。

屋久島町議会=2屋久島ポスト撮影

2022年9月に虚偽答弁→12月に撤回と謝罪

荒木町長の虚偽答弁は2022年9月13日の町議会一般質問であった。

町長交際費で自民党の森山裕衆院議員に高額な贈答が続けられていたことを、荒木町長が取材で認めたとする報道について、町長は「どこから、どう(森山議員を)特定したのかわからないが、それは(屋久島)ポストさんの想像でしかないと思う」と答弁。これに対し屋久島ポストが抗議すると、町長は発言を撤回したうえで、同年12月9日の町議会で「屋久島ポストの関係者に対し配慮を欠き、申し訳なく思っている」と謝罪した。

屋久島ポスト、議事録の訂正を求めて抗議

屋久島ポストは今年3月、問題の虚偽答弁がそのまま議事録に掲載されていることに対し、議会事務局を通じて町議会に抗議。「このまま虚偽答弁が放置されると、屋久島ポストの社会的な信用を損なうことになる」として、議事録の訂正を求めていた。

町議会が付けた注釈の文面と関連する議事録の内容は次のとおり。

2022年9月議会の議事録に付けた注釈

(注)この会議録中140ページ、24行~25行の「それはポストさんの想像でしかないというふうに、今は思っております。」との町長の発言については、令和4年第4回定例会会議録185ページ、10行~11行において発言の撤回があります。

屋久島町議会が町ウェブサイトで掲載した議事録の注釈文

2022年9月議会の議事録

○5番(眞邉真紀君)
それでは、支出された贈答された相手方ですけれども、開示請求をかけた住民から情報共有していただいて情報を持っていまして、菊陽町とか、例えば鹿児島市長とか、町長、市長という名義については、どなたかはすぐ分かるんですけれども、国会議員は黒塗りに全て氏名が消されています。

これがどなたかというのは、全てが全てどなたかというのは分からないんですけれども、屋久島ポストですね、はっきり言うと。屋久島ポストさんが取材をする中で、大方、地元選出の衆議院議員であるということが分かっているようです。そちらの事務所のほうに取材をかけたら、それは個人からの贈り物だったという認識だったというコメントをされています。

森山裕衆議院議員なんですけれども、その国会議員というのは。高級焼酎三岳原酒、この5年間で140本、ほかミズイカ、伊勢エビ等魚介類、少なくとも50万円分贈答されているという結果が出ています。

これ全部が全部拾い上げられたわけではないんです。もしかしたらもう少しあるかもしれませんが、これぐらい1人の衆議院議員に贈答されています。

送られた御本人、その事務所は、個人からの贈り物だったという認識だったということで、本来これは公費で贈答するべきものじゃないんじゃないかなというふうに判断するのが妥当だと思うんですが、その点いかがでしょうか。

○町長(荒木耕治君)
どこからどう特定したのか分かりませんけどけれども、開示の中ではそういう氏名とかそういうことは一切出しておりませんので、それはポストさんの想像でしかないというふうに、今は思っております。

国会議員、鹿児島県とか、私も町長になる前は、旧町時代議員もしておりましたから、個人的なつき合いで私的に贈答は、中元、御歳暮、そういうことはずっとそういうときからもやってきましたから、そういう意味では、私が町長になってから送ったものもそういう理解をしているのかなというふうに、自分では思って、今、いるところです。

森山裕衆院議員ら国会議員への贈答について答弁する屋久島町の荒木耕治町長=2022年9月13日、屋久島町議会、町議会YouTubeチャンネルより

2022年12月議会の議事録

○町長(荒木耕治君)
9月議会の一般質問において、眞邉議員が「開示請求をかけた住民から情報を共有して情報を持っている、国会議員は黒塗りに全て氏名が消されている。そして屋久島ポストさんが取材する中でとした上で、○○衆議院議員なんですけれども、その国会議員というのは高級焼酎三岳原酒をこの5年間で140本、ほかミズイカ、伊勢エビ等魚介類、少なくとも50万円分を贈答をされているという結果が出ています」という発言をされたことに対し、「開示の中では、そういう氏名とかそういうことは一切出しておりませんので、それはポストさんの想像でしかないというふうに今は思っています」と発言をしました。

この発言に至ったのは、町は公文書の開示手続において、贈答先の国会議員の氏名は個人情報として非開示にしており、また贈答した焼酎の本数及び贈答額を個人ごとに集計をして公表をしていなかったことから、さらに議員からは当該贈答先に対する贈答についての事前通告を受けていなかったため、議会の場で町が明らかにしていない氏名などを答弁する必要はないと考えて発言をしたものです。

しかし、示された贈答先は8月2日に屋久島ポストの取材に私が回答した贈答先であり、議員はその取材結果に基づいて発言をされたものと推察をされます。

この発言によって、取材に対し回答した贈答先が間違っている、記事が推測に基づかれているような表現になったことは、情報公開活動を行っている屋久島ポストの関係者に対し配慮を欠き、申し訳なく思っております。

このことから議事録の修正はルール上できませんが、「それはポストさんの想像でしかないというふうに、今思っています」の発言は撤回をさせていただきたいというふうに考えております。

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